少年野球の時代遅れと解決策
少年野球は日本のスポーツ文化に深く根付いているスポーツの一つといえるでしょう。野球好きの子どもたちにとっては、小学生の時代に地域の少年野球チームに入ることは、成長期の大事な思い出の一つとなっていることでしょう。
ですが近年、少年野球の人口は減少傾向にあり、その背景には少年野球そのものの「時代遅れ」があると指摘されています。
実際、2010年から2020年の10年間で、少年野球の人口は10万人減ったと言われています。
本記事では、少年野球の時代遅れが引き起こしている問題点と、それを解決するための方法を解説します。
少年野球の時代遅れの原因
少年野球の時代遅れの原因として、以下の3つがあります。
指導方法の古さ
少年野球の指導者は、指導方法が威圧的な指導をする指導者が多いです。未だに怒鳴りちらす指導者も少なくなく、子どもの意見を聞かずに一方的に指導することで、野球が嫌いになる子どもがいたり、野球は嫌いではないけど指導者が嫌で行きたくなくなる子供がいたりします。
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運営面の負担
少年野球のチーム運営は保護者のボランティアに頼っていることがほとんどで、保護者の負担が大きいと言えます。練習や試合の送迎、大会の運営サポートなど多くの保護者の協力が必要となっています。
施設・練習場所の不足
野球人口の減少に伴い、地域の野球場や練習施設が手薄になってきているのと、野球禁止の公園や広場も増えてしまいました。
これらの要因が重なって、少年野球への参加意欲が低下しているのが現状と言えるでしょう。
少年野球の時代遅れが引き起こす問題点
少年野球の時代遅れは、以下のような問題を引き起こしています。
野球離れの加速
時代に合っていない指導方法は子どもたちの野球離れを加速させています。野球そのものが嫌いになってしまう子どもも出てきています。
地域の野球文化の衰退
少年野球チームがなくなってしまうと、地域の野球文化が衰退します。よって近くの野球場の利用率低下にもつながってしまいます。
体力低下
野球をやらなくなることで、子どもたちの体力低下にも影響が出ています。野球は捕って投げて走って打つので、基礎体力の大幅な向上を期待できるスポーツですが、現在の子供たちは運動不足から基礎体力の低下が懸念されています。
コミュニケーション能力の低下
チームスポーツはコミュニケーションが大事なので、野球を通した人間関係づくりの機会が失われ、コミュニケーション能力が低下しています。
このまま「少年野球が時代遅れ」のまま放置されると、これらの問題はより一層に深刻化するでしょう。
少年野球の時代遅れを解決する方法
では、少年野球の時代遅れを解決するにはどうすればいいか?以下の3つの方法が考えられます。
指導方法の改善
指導者に対する研修を行い、子ども目線に立った指導法を学んでもらう必要があります。頭ごなしに叱ったり、押し付けたりするのではなく、もっと子どもの興味を引き出す練習メニューを取り入れたり、子供たちが楽しめる環境づくりなどの改善が必要です。
運営の効率化
LINEなどのSNSを活用して情報共有をスムーズにしたり、運営マニュアルの作成をして、運営の効率化を図りましょう。それと業務を明確化し、それぞれ分担を決めることも必要でしょう。
施設などの練習場所の確保
近くの小学校、中学校などに練習場所の提供をお願いしましょう。
行政の支援制度を利用するのも一つの方法です。河川敷などは人気なので僕の住んでいる市では市役所で抽選で決めています。
困った時は、一度市役所にかけあってみてください。
これらの取り組みにより、少年野球を子どもたちにとって魅力的なスポーツにしていくことができるはずです。特に指導方法の改善はすごく大事なことなので本気で改善してくださいね。地域ぐるみで少年野球の息吹き直しましょう。
【まとめ】少年野球の魅力を再認識しよう
少年野球は、野球の基本技術を学ぶだけでなく、子どもの体力づくりに役立つ、仲間と協力する楽しさを学ぶなど、多くの教育的な要素が含まれています。
親子で球場に行き、試合を応援することは家族の仲を深める良い機会ともなります。
地域の大人が子どもたちの成長を支援する文化はとても大切な財産だと
言えるでしょう。
少年野球の意義を再認識し、楽しみながら野球を続ける子どもを増やすことが最重要課題です。そのためには、少年野球の時代遅れと言われる原因を解消し、少年野球の未来につなげる改革が必要です。
少年野球を未来の子供たちにつなげるには、指導者、保護者、地域が一体となって、子どもたちの声に耳を傾け、楽しく野球ができる環境を整えてください。
さぁもう一度、野球人口を増やそうじゃありませんか!
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