少年野球では子供たちが仲間と汗を流し、苦しい練習を乗り越え、勝利の喜びを分かち合ったり、時に試合で負けて悔し泣きしたりと、いろんな経験をさせてくれて、子供たちを大きく成長させてくれます。
ところが、子どもたちの成長に良い影響を与える少年野球ですが、勝利至上主義や過度な練習、保護者の過剰すぎる介入によって、家庭崩壊の原因となるケースもあるのが現状です。
本記事では、少年野球で家庭崩壊につながる原因と、その対策や予防策について詳しく解説したいと思います。
この記事を読んでくれた方にとって少しでも良い方向に向かって頂けると幸いです。
では、本文へどうぞ。
1.少年野球で家庭崩壊の原因になるケース
少年野球で家庭崩壊の原因となる原因には、以下のような問題があります。
過度な練習
毎日練習するのは当たり前。ただ、夜遅くまで何時間も素振りをさせる家庭もあります。こうした長すぎる練習時間が、家族で過ごす時間を奪い、本来の親子関係悪化につながるケースが多いのです。成長期の子どもの生活リズムを考えずに練習メニューを設定する指導者もしくは親に問題があります。
勝利至上主義
勝ちにこだわるのは悪くないですが、勝利こそすべてという様な事を選手たちに言ってしまうと、勝利至上主義的な空気がチーム内に蔓延して、子どもたちへのプレッシャーが高まります。そのストレスを子供たちは家庭に持ち帰ってしまい、家族関係が疲弊していく場合があります。
保護者の過剰な介入
保護者が寝ても覚めても子供に厳しく指導をし続け、その結果、子供は常に緊張をしてしまい、唯一落ち着ける場所であろうはずの家が、子供にとって落ち着けない空間になってしまいます。
2.家庭崩壊を予防するための対策
家庭崩壊を防ぐために、以下のような対策を取りましょう。
練習時間の調整
平日の練習時間を減らし、家族との時間や勉強の時間、またそれ以外の時間を取れるように意識した練習スケジュールを作りましょう。無理なく、じっくりと基礎を積み重ねるスケジュールを組みましょう。
勝利至上主義の排除
楽しさを重視して頑張りを評価して、勝利至上主義を排除した指導方法が取れるようにチームで話し合ってください。
勝利至上主義ではなく子どもの可能性を最大限に引き出す指導こそが、健全な少年野球のあるべき姿なのではないでしょうか?
保護者の適切な関与
保護者は過剰な干渉を避けて、子供の安らげる空間を作ってあげてください。
高圧的な態度を取らず、無理なく子供が練習できるようにサポートをしてあげてください。
3.家庭崩壊に陥った場合の対処法
もし家庭崩壊に陥ってしまった場合、以下の対処を検討してみてください。
家族での話し合い
まず家族で問題の原因を話し合ってください。家族全員で改善策を考え、ストレスに感じてしまっている思いを率直にぶつけ合って、家族全員がストレスを感じない方法を模索しましょう。この時のポイントとして、子供の本心を優しく聞き出してあげるようにしてください。高圧的な態度はダメですよ!!
練習時間の調整
練習量を減らして家族として、ふれあえる時間を取り戻すことはもちろん、チームの指導者と相談して勝利至上主義的な指導方針の変更を求めることも検討する価値があるのではないでしょうか。ただ行動に移す時は必ず、同じ意見の仲間になってくれる保護者を作りましょう。変わらなさそうでこちらも妥協できない場合は、そのチーム辞めちゃいましょう。
自分たちに合うチームを探しましょう。
外部の専門家に相談
かなり深刻な場合は、家族問題に詳しいカウンセラーなどに相談するのも一つの方法です。問題の本質を見極めて、具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。
まとめ
少年野球を楽しむことで子どもが成長してくれますが、過度に入り込みすぎてしまうと家族関係を崩壊させてしまうことにもなりかねません。
適度な練習メニューの設定や、勝利至上主義を排除して、保護者の適度なサポートの仕方が、健全な少年野球生活を送る方法となるでしょう。
この機会に、子供と野球の関係性を見つめ直してみてください。
野球をしていない兄弟姉妹がいる場合は、必ずその子たちの事を考えてくださいね。
しっかりみんな均等に愛情が注げるように意識してくださいね。
この記事が少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです。
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