デッドボールの当たりグセはリスクがある!
少年野球でチームによっては、故意にデッドボールに当たって進塁させるチームがあります。以前に息子が所属していたチームもそうでした。
もし、デッドボールの当たりグセをつけてしまうとどのようなリスクがあるのか?
当たりグセがついた選手は将来の硬式野球をした時に大怪我のリスクを高める可能性があります。本記事ではデッドボールの危険性を深堀りし、デッド―ボールを回避するための重要性について詳しく話します。
硬式野球におけるデッドボールの危険性
硬式野球のボールは少年野球よりも重くて硬いので、デッドボールで当たった時のダメージが大きくなります。そのため、少年野球でデッドボールに当たる様に指導された場合、将来、硬式野球で大怪我のリスクが高まります!!
デッドボールが顔や、手、足などに当たると、骨折などの重傷になる可能性があります。さらに、頭部へのデッドボールは最悪の場合は命の危険もあります!!過去には頭部にデッドボールを受けお亡くなりになられた方もおられるので、デッドボールの当たりグセは本当に危険です。
次の章で実例を紹介します。
デッドボールによる重傷の実例3つ
①1920年 レイ・チャップマン選手が頭部死球を受け命を失っています。当時はヘルメットこそ無かったようですが、ピッチャーの投げた球が頭に当たれば命を奪われる恐れがあるということです。
②1970年 田淵幸一選手が頭部死球により耳から血を流し昏倒。即救急車で運ばれた。命こそ無事だったものの、引退後に脳の検査を受けた際に医師から、『脳の一部が死んでいます』と言われたという。
③1984年 水谷実雄選手が頭部死球により骨折と三半規管損傷の重症を負い退院後、選手引退まで追い込まれた。
これらのことから硬式球でのデッドボールが、如何に危険かお分かりいただけたかと思います。
少年野球でデッドボールを避ける指導
- ボールの軌道を予測する
- ボールの軌道をしっかり予測し、インコースの球には気をつける事によって、デッドボールを避けるための適切な動きをとることができます。
- デッドボール回避の動きを練習する
- 試合状況で冷静に対応できるように、デッドボール回避の動きを練習しましょう。どのように回避するかというと具体的には、ボールの軌道に逆方向に体を動かして回避動作の練習をしましょう。
- 自分のストライクゾーンを覚える
- 打席に立ち、自分のストライクゾーンの大きさを確認しましょう。ストライクゾーンから外れたインコースの球は避けるよう練習してください。
指導者の皆様へ
試合に勝ちたいのは皆同じです。結果をだしたいが故にわざとデッドボールに当たるように指導されているのかと思います。
ですが、選手たちはその1試合だけで終わりではありません。子供たちには未来があります。
子供たちの未来のためにもデッドボールの危険性を選手に伝え、デッドボールを意図的に狙わせないよう指導してください。
特にデッドボールを避けるのが苦手な選手には、回避トレーニング何度も練習させてください。
まとめ
将来の怪我を予防する為にも、少年野球期間にデッドボールを回避する訓練をしましょう。将来の硬式野球で大怪我のリスクに繋がる可能性があるので、少年野球でデッドボールを避けない指導はありえません。しっかり避ける指導をしましょう。
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